難聴の種類
どのようにして”難聴”は起こるのでしょう?
”難聴”は、障害が起こる箇所によって、3つの種類に分けられます。
@伝音性難聴(伝音難聴)
障害が起こる場所 | 外耳から中耳にかけて |
障害が起こる原因 | 鼓膜破損や中耳炎など |
この難聴の特徴 |
手術や治療による回復の可能性があります。 聴神経は生きているので、音を大きくする『増幅器』の役割をする補聴器を装用すると、よく聴こえるようになります。 |
A感音性難聴(感音難聴)
障害が起こる場所 | 内耳かそれ以降の神経系 |
障害が起こる原因 | 内耳・神経系の機能低下、生まれつきや事故での内耳・神経系の障害など |
この難聴の特徴 |
音に明瞭感がなくなり、雑音等との聴き分けが難しく、言葉が聞き取れず間違って聴こえたりしてしまいます。 高音や小さい音は聞き取りづらく、大きな音は非常に不快に感じることがあります。 いわゆる加齢による『老人性難聴』はこちらに分類されます。 |
B混合性難聴(混合難聴)
『伝音性難聴(伝音難聴)』と『感音性難聴(感音難聴)』の両方が混じりあった難聴です。
例えば、中耳炎などによる『伝音性難聴』と加齢による『老人性難聴(感音性難聴)』の両方の原因を持つ難聴です。
難聴程度の目安
どの程度聴き取れていますか?
聴こえ方 | 聴力レベル (db) |
聴力 |
ささやき声もよく聴こえる | 10-13db | 正常 |
小声が聴きにくい | 30-50db | 軽度難聴 |
普通の声が聴きにくい | 50-70db | 中度難聴 |
大きな声でも聴きにくい | 70-90db | 高度難聴 |
耳もとでの大きな声でも聴きにくい | 90-100db | |
日常の音は聴こえない | 100-130db |