真珠・パール
貝殻を作る貝は、その体内に異物が入ってきたとき、真珠質(貝殻を作る成分)で異物を巻いて身を守ろうとします。その生理現象によって生成されるものが真珠です。養殖では球状の核を挿入して真珠層を生成させています。
自然に入り込んだ異物に真珠層が生成されたものを天然真珠といい、母貝の種類でそれぞれ呼び名があります。
真珠は6月の誕生石で、石言葉は『健康、長寿、富、純潔』です。
また、結婚30周年を『真珠婚式』といいます。
真珠の種類・バリエーション
- 【アコヤ真珠】
アコヤ貝からとれる真珠で、もっとも美しいてりをもつと言われています。
- 【花珠真珠】
アコヤ本真珠の中でも最高品質の希少な真珠です。
- 【ケシパール】
アコヤ貝の中で核を持たずに出来た無核真珠で、形がケシの実に似ていることから『ケシパール』と呼ばれます。偶然に出来るものなので非常に希少な真珠です。
- 【白蝶真珠】
白蝶貝からとれる真珠で、マキが厚く大粒です。
- 【黒蝶真珠】
黒蝶貝からとれる真珠で、深い色合いが特徴です。
- 【マベ真珠】
マベ貝からとれる真珠で、半球状の形と虹色の光沢が特徴です。
- 【淡水パール】
淡水(湖や川)で育つイケチョウ貝やカラス貝などからとれる真珠です。基本的に核を入れずに自然にできるので二つとない形を形成するのが魅力。成長が早く、一つの貝から複数取れるので比較的低価格になります。
真珠を選ぶポイント
- 【巻き】
真珠層の厚さのことで、その厚さが大きいものほど良質とされます。
- 【形】
真円であるほど良質とされます。
- 【てり(艶)】
真珠層のでき方による、輝き方や表面のなめらかさのことです。
- 【キズ】
真珠ができる過程で自然についたもので、キズが少なく、小さいものほど良質とされます。
真珠のお手入れ・注意点
- 酸性のもの(汗など)にとても弱く、放置すると真珠特有の光沢が失われてしまいます。使用後はやわらかい布で表面をふき取ってから、ケース等で保管してください。
- 保管場所として、直射日光や蛍光灯の光の当たらない場所、極端に乾燥した場所、湿気の多い場所は避けましょう。
- ダイヤモンドなどの硬度の高い他の貴金属と一緒に保管されますと、表面にキズがつくことがあります。
- 真珠の粒と粒の間に少しでも隙間が出来たら、糸替えをお勧めします。